うちの子って繊細な子供かも・・・そう感じた事、ありませんか?
毎日些細な事で騒がれると、正直「めんどくさい」と感じてしまう事も。
そう思う自分は親失格だ、と感じてしまいますよね。
ただ、めんどくさいと思ってしまう事は、決してダメな事ではありません。
関わり方やストレス方法方法がわかれば、めんどくさいと思う事もきっと少なくなってきますよ。
この記事では、繊細な子供に対する育児のコツや、ストレス対策について紹介します。
繊細な子供はめんどくさい?
繊細な子供=神経質、というイメージがあるかもしれません。
わが子が繊細な子供に当てはまるのか、いまいちわかりにくいですよね。
また、なぜめんどくさいと思ってしまうのか?
まずはそういった疑問点について、解説していきますね。
繊細な子供・HSCの特徴
一般的に繊細な子供とは、どういう子供の事を指すのでしょうか。
繊細な子供は、HSCと呼ばれる事もあります。
HCSは、以下の単語の頭文字を取って略されたもの。
H:Highly(ハイリー)・・・非常に
S:Sensitive(センシティブ)・・・敏感な
C:Child(チャイルド)・・・子供
つまり、人一倍敏感な子供という意味ですね。
これは生まれ持った気質や性格の事を指すので、病気のように治る事はありません。
また、HSCを名付けたエレイン=アーロン博士は、その特徴として「DOES」を挙げています。
DOESとは、以下の特徴を指します。
D:Depth of processing
(深く考える)
O:being easily Overstimulated
(過剰に刺激を受けやすい)
E:being both Emotionally and having high Empathy in particular
(感情の反応が強く、特に共感力が高い)
S:being aware of Subtle Stimuli
(ささいな刺激を察知する)
これら4つに該当する場合は、HSCだと言えます。
反対に、1つも当てはまらないならHSCではないという事がわかりますね。
めんどくさいと感じる理由
なぜ繊細な子供に対して、めんどくさいと感じてしまうのか。
繊細な子供といると、以下のような場面に遭遇します。
- 様々な事に敏感で、いつもと違う・安心できないと感じる場合、その対象を激しく嫌がる
- 刺激を受けすぎると、興奮状態になってしまう
- 感受性が高いため、悲しみや辛さも人より感じやすく、ストレスを感じやすい
- 他人の気持ちに敏感で、(相手が)隠していてもすぐ本心に気づく
- かなり慎重に物事を進めるため、他の子より進みが遅い
いかがでしょうか。
これが毎日あると保護者としては心配だし、大変ですよね。
このような場面に、必ず対応しないといけないのが、めんどくさいと感じる理由です。
繊細な子供の育児のコツは?
自分の子が繊細な子供だった場合、どう接するのが正解なのでしょうか。
親の対応方法としては、気持ちに寄り添う事が重要になってきます。
また、気質や性格が治ることはないので、強く言ったりするのは逆効果。
まずはそういう気質・性格だ、と理解しておく事が大切です。
それでは、繊細な子供に対する育児のコツを解説していきますね。
子供の気持ちに共感する
まず第一に、子供の気持ちに共感するようにしましょう。
子供が、何か些細な事を気にしているとします。
そんな時に「そんなの気にしなくて大丈夫」と言われるとどうでしょうか。
子供からすると「なんでわかってくれないの」と思いますよね。
大人にとっては些細な事でも、子供にとってはそうではない事もあります。
まずは「そうだよね、○○だよね」と共感してあげましょう。
一緒に考える事で、子供も安心する事ができますよ。
一貫性のあるルールを設定する
何かをする時には、お約束やルールを決める事も多いかと思います。
ルールを決める時には、簡単な説明にし、図・イラストを用いると子供も理解しやすいですね。
ただし、何度も変わるような複雑なルールにすると、パニックになってしまいます。
大切なのは一貫性を持つルールにするという事です。
もちろん、状況に応じて柔軟に対応するのも大切ですが、根本のルールは変えないようにしましょう。
日々のルーティーンの1つになるような、単純なルール設定がおすすめです。
積極的にコミュニケーションをとる
繊細な子供は、人の心に敏感な分、甘えるのが苦手な子も多いです。
特に保護者の人以外がいると、なかなか本音で話せないという子もいますよね。
その分、自分の中で不安や怒りなどを抱え込みやすいんです。
それが溜まると、いつか爆発してしまうかもしれません。
そうならないために、積極的にコミュニケーションを取る時間を作ってあげましょう。
忙しい中で大変ではありますが、まずは1対1で話を聞いてあげます。
その後、共感や前向きな言葉がけをしたり、ハグしたりする事で安心感を得られますよ。
ストレス軽減のためのリラクゼーション
繊細な子供のストレスが溜まっていると感じた場合、どうすれば良いのか悩みますよね。
まずは、話を聞いて共感する事から始めるかと思います。
それでも改善されない場合は、1人でくつろげる空間を作ってあげましょう。
強い光や音に敏感なので、そういったものを可能な限り遮断します。
その中で、自分の好きな事をさせてあげるのも良いですね。
また、スポーツ好きならキャッチボールなど、単純な運動をさせてあげるのもおすすめです。
親自身のストレス対策
繊細な子供を持つ保護者の方は、日々大変だと感じる事も多いかと思います。
そんな中、自分の事はどうしても後回しにしがちですよね。
しかし、保護者自身がストレスを感じていると、繊細な子供には伝わってしまうんです。
「そう言っても、どうやって対策すれば・・・」
そのように悩む方のために、ストレス対策をご紹介しますね。
自己ケアを優先する
まずは、保護者自身のケアを優先してしまっても大丈夫。
自分の事より子供優先!と思っている保護者の方は多いと思います。
けれども、まずは自分自身を労わってあげる事が大切ですよ。
自分が万全でなければ、余裕がなくて辛いと感じる事もあるかもしれません。
そうならないためにも、周囲にも協力してもらい、定期的に自分のケアもしてあげましょう。
健康的なライフスタイルの維持
色々やる事があり、遅くまで起きている事もあるかと思います。
しかし、心身ともに疲労している中で夜更かししてしまうと、翌日も辛いですよね。
そういった事が積み重なると、いつか体を壊してしまいます。
そんな時には、優先事項を決めておきましょう。
今やらなくても大丈夫、と思う事は後にして、体を休める時間を作ります。
健康的なライフスタイルを維持できるよう、メリハリをつけて過ごすと良いですね。
マインドフルネスとリラクゼーション
マインドフルネスという言葉を知っていますか?
「今という瞬間や体験に注意を向け、ありのままに受け入れること」を意味する言葉です。
いわゆる瞑想の一種と言うと、わかりやすいかもしれません。
マインドフルネスにより、以下のようなリラクゼーション効果が得られます。
- ストレスや怒り
- 睡眠の質の向上
- 集中力アップ
- 免疫力アップ
ちょっとした空き時間でもできるので、隙間時間で行うのもおすすめですよ。
専門家のアドバイスを受ける
どうしても解決できない事がある場合もありますよね。
そんな時は、メンタルクリニックや心療内科などの専門家に相談するのも1つの手です。
話を聞いてもらうだけなら、身内や友人でも構いません。
しかし、的確なアドバイスをもらうなら、やはり専門家が良いでしょう。
専門家に話を聞いてもらう事で、保護者自身も安心感を得る事ができますよ。
繊細な子供がめんどくさいと悩む親必見|育児のコツとストレス対策まとめ
今回の記事では、以下のような事がわかりました。
- HSCは、病気ではなく、気質・性格を指す
- めんどくさいと思う理由は、繊細な子供は周囲の刺激に人一倍敏感なため
- 育児のコツは、まず「共感」してあげる事が重要
- 親自身のストレス対策も大切
毎日大変で、ネガティブな思考になる事もあるかもしれません。
けれども、そう思うのはお子さんとしっかり向き合っているという証拠。
親子で笑って過ごせるよう、この記事が育児を楽しむきっかけになればと思います。
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