手軽に買うことができて、おかずを一品増やすのに便利ななめ茸。
しかし保存期間の長い加工食品なので、体に悪いのでは?と心配になりませんか。
この記事では、なめ茸を食べることで体に悪い影響があるのかを解説していきます。
また、安心して食べられる自家製レシピをご紹介しますので、最後までチェックしてみてください。
なめ茸が体に悪いと言われる理由
なめ茸は、えのきたけをしょうゆや砂糖で甘辛く煮た、昔から愛されている食べ物。
ごはんにのせて食べると、美味しくてつい食べすぎてしまいますよね。
では、どうして体に悪いと言われるのでしょうか?
具体的に解説していきます。
塩分が高い
市販のなめ茸の塩分量は製品によって異なりますが、100ℊあたり3g前後のものが多いです。
とは言っても、塩分が多いのかイメージが湧かない…。
そこで推奨されている一日の塩分摂取量を、成人を例にして見てみましょう。
成人男性 7.5ℊ未満
成人女性 6.5g未満
高血圧の予防のためには6g未満推奨と言われています。
なめ茸を100g食べてしまうと、一日の塩分摂取量を半分摂ったことに…。
100gを他の食べ物で例えると、たまごが約2個分の重さ。
日本人の塩分摂取の平均量は、推奨されている量よりも多いとされています。
塩分の摂りすぎは、高血圧や腎臓病などを発症するリスクが高くなるので、気を付けなくてはいけません。
なめ茸は塩分が高いので、食べすぎないように注意するようにしましょう。
また、どのくらい食べていいのかは後半で詳しく解説しますので、参考にしてみてください。
ビン詰めの保存料や添加物
加工食品に使われる保存料や調味料には、健康によくないとされているものがあります。
なめ茸の原材料に含まれる、体に悪いと言われているものは以下の4つ。
- 酵母エキス
- 増粘多糖類
- 調味料(アミノ酸)
- 酸化防止剤(ビタミンC)
基本的には長く保存する上での品質を保つため、そして味や香りなど美味しさを維持するために使われている成分。
中には遺伝子組み換えによる健康への影響だったり、人工的な成分のため味覚に影響を及ぼすなどの懸念があります。
ただ、様々な食品に使われているものであり、適切な量を摂取すれば健康へのリスクは低いでしょう。
心配な場合は、購入する前に成分表示を確認すると安心です。
なめ茸の健康効果
ここまで、なめ茸が体に悪いと言われる理由を解説してきました。
塩分を控えたい人は減塩のもの、添加物が気になる人は無添加のものを選ぶとより安心です。
では、なめ茸を食べると具体的にどんな健康効果があるのか、見ていきましょう。
なめ茸に含まれる栄養価
主な栄養価は食物繊維、ビタミンB群、カリウムなど。
なめ茸に使われているえのきたけは、低カロリーでミネラルやビタミンなどが含まれている、栄養豊富なきのこなんです!
食物繊維は、血糖値の急激な上昇を抑制してくれたり、血中コントロール値を低下させてくれます。
ビタミンB群はエネルギー代謝を高める働きに役立ち、疲労回復効果も期待できるでしょう。
カリウムは体の外にナトリウムを排出する作用があります。
美味しいだけではなく栄養もあり、食べ方の工夫次第では健康にも良い効果が期待できますよ。
腸内環境を整える効果
なめ茸は食物繊維が豊富です。
特にえのきたけは、水に溶けない性質の不溶性食物繊維を多く含んでいます。
不溶性食物繊維は、腸の運動を活発にしてくれて、便秘の予防や改善にも役立ちます。
便のかさを増やしてくれて、出しやすくしてくれるのですね。
また水溶性食物繊維も含まれているので、腸内環境を整えてくれる効果が期待できますよ。
水溶性食物繊維は腸内細菌のエサとなり、善玉菌を増やしてくれます。
消化吸収を手助けしてくれて、免疫力アップにもつながるでしょう。
食物繊維が豊富ななめ茸は、腸内環境を整えてくれます!
一緒に食べると良い食品
定番のごはんや麺類と一緒に食べると美味しいですよね!
ですが、なめ茸は塩分が高めです…。
血圧の上昇を抑えるためにも、食べ合わせは大切。
一緒に食べると美味しい、おすすめの食材は野菜や大豆製品。
小松菜やほうれん草などの葉物野菜と混ぜ合わせて、お浸しにすればおかずに!
きゅうりやオクラなどと和えるだけでも美味しいですよ。
お豆腐の上にのせてもいいですし、納豆と混ぜるのもおすすめ。
なめ茸は元々濃い味付けなので、他の食材と一緒に食べることでメニューの幅も広がりますよ!
なめ茸を安全に食べるには?
なめ茸には健康維持にも効果的な栄養素が、色々含まれていることがわかりました。
ですが塩分や添加物のことを考えると、食べすぎは健康への影響が心配です。
では、なめ茸を安全に食べるにはどうしたら良いでしょうか?
一日の摂取目安
ビン詰めされたなめ茸の摂取目安は、内容量によっても異なります。
ですが、一日に摂取して良い塩分量を考えると、30~50gくらいが目安。
減塩のものを選んだり、お料理に取り入れて使うなどすれば、この限りではありません。
また、普段の食事の摂り方によっても目安量は変わってくるでしょう。
ついつい食べすぎてしまいますが、過剰に食べるのは控えた方が安心です。
一日の摂取目安を参考に、適量を美味しくいただきましょうね。
自家製なめ茸の作り方
市販されているイメージのなめ茸ですが、ご家庭でも簡単に作れるんです。
日持ちさせるのは難しいかもしれませんが、保存料や添加物を控えて作ることができますよ!
早速、なめ茸の作り方をご紹介します。
材料(作りやすい分量)
えのきたけ 1束(200g)
◎しょうゆ 大さじ2
◎みりん 大さじ2
◎砂糖 大さじ2
◎水 大さじ2(料理酒でもOK)
酢 小さじ1
材料はとてもシンプルで、作り方も簡単ですよ!
作り方(調理時間10分)
1.えのきたけの根元を切り落として、ほぐします。
食べやすい大きさ2~3㎝にカットしましょう。
2.鍋にえのきたけと◎の調味料を入れて、5~10分ほど中火で熱します。
えのきたけが柔らかくなるまで、焦がさないように汁気がなくなるまで煮ましょう。
3.酢を入れてひと煮立ちしたら、火を止めて完成です。
冷蔵庫に入れて3~4日くらいで食べ切りましょう!
煮立たせていると、すごくしょっぱそうな色合いになります。
でも、くつくつと煮ていくうちに、よく知っているなめ茸の香りが漂ってきますよ!
手作りしたものはシャキシャキと良い食感がします。
塩分量や甘味を調節すれば、好きな味が作れますね。
なめ茸は体に悪いの?健康リスクや栄養価・自家製レシピまとめ
塩分が高く添加物の多いなめ茸は、体に悪いのかを解説しました。
なめ茸は食物繊維、ビタミンB群、カリウムなど、体に良い栄養がたくさんありました。
ですが、食べすぎによる塩分の摂りすぎは、悪影響も心配されます。
そのため適切な量を食べることで、美味しく安全に味わえたらいいですね。
自家製のレシピを参考に、他の食材と一緒に食べるなど、色々なアレンジの仕方を見つけてみてください。