先日世間を騒がせた、このニュース。
なぜマイナ保険証の解除をするのでしょうか?
マイナンバーカードを作る時に、保険証と紐づけした方は多いかもしれません。
しかし令和6年10月28日から、保険証としての利用登録を解除できるようになりました。
この記事では、
- マイナ保険証の解除をするのはなぜか?
- マイナ保険証を解除する手続き方法
- 解除してしまうことによる注意点
このような疑問をあわせて、詳しく解説していきます!
マイナ保険証を解除する人がいる理由
マイナンバーカードの作成は任意で、義務ではありません。
作成する時に健康保険証の情報を紐づけすることで、マイナ保険証として利用することができます。
なぜ今、解除する方が相次いでいるのでしょうか?
早速その理由についてみていきましょう!
紛失などによる安全面への心配
マイナンバーカードにはICチップがついています。
そのため紛失などで情報が流出したり、不正利用されることが心配されています。
マイナ保険証を解除することで、そのようなリスクを軽減できると考えられます。
ただマイナンバーカードのICチップには、プライバシー性の高い情報は入っていないとされています。
また紛失や盗難などの場合、365日24時間体制で一時利用停止を受け付けています。
あらかじめ情報を知っておくと安心かもしれません。
一元管理への抵抗感
国が一元管理することに対する不安から、抵抗感が示されています。
- 個人情報が政府により管理される
- 情報漏洩に対する懸念
- マイナ保険証が事実上の強制
個人の健康情報が把握されることで、プライバシー侵害も指摘されていました。
一元管理は、様々な面で効率化することを目指すには必要かもしれません。
デジタル化が進んでいる現代で、データの取り扱いにおいての戦略として重要とされています。
しかし抵抗感や懸念を取り払うことができず、解除を選択する方もいるでしょう。
マイナ保険証を解除することで、医療情報や薬局における情報の共有を避けることができます。
更新手続きの不便さ
マイナ保険証を利用するためには、マイナンバーカードの更新が必要になります。
手続きするには、住民登録している市区町村の窓口に出向かなくてはなりません。
オンラインでの手続きが難しい場合もあり、状況下によっては更新手続きが負担になる可能性があります。
更新手続きが遅れると、医療機関の受診で10割負担となり、後日還付手続きを行うようになるでしょう。
電子証明書は有効期限が切れてしまうと利用ができなくなるので、定期的に手続きを行う必要があります。
そのため更新手続きの負担が手間だと感じることで、不便さが増してしまいます。
マイナ保険証の解除手続き方法
マイナ保険証を解除するにあたって、どのような手続きが必要になるでしょうか?
ここからはオンラインでの解除手続き、それから窓口で解除する手順をみていきましょう。
解除手続きにかかる期間や、注意点なども解説していきます!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
解除手続きの流れ:オンラインと窓口での手順
解除手続きするには、加入している保険によっても違いがあります。
- 全国健康保険協会(協会けんぽ)
- 市町村国保
- 国民健康保険組合など
加入している健康保険の保険者に、解除申請書を提出することで解除が可能です。
協会けんぽの場合は、電話で問い合わせることで必要書類が送られてくるので、郵送で手続きができます。
国民健康保険の場合
- 必要書類を揃えて市役所の窓口で申請
- マイナポータルにログインしてオンライン上で申請
まずは解除する前に、自身の加入している健康保険を知り、問い合わせすると手続きがスムーズでしょう。
必要書類と準備すべき情報
必要な書類は加入している健康保険によっても異なります。
ここでは国民健康保険など、市役所の窓口で申請する場合に必要な書類をみてみましょう。
市役所の窓口で手続きする場合
- 解除申請書
- 本人確認書類
代理人が申請する場合は、代理人の本人確認書類と委任状も必要になるので気をつけましょう。
解除申請書に記入する事項
- 氏名
- 生年月日
- 住所や連絡先
- 被保険者番号・記号
- 解除を希望する理由
などを記入するようになっています。
また解除申請書は、各自治体のウェブサイトでダウンロードできる場合がありますので、確認してみてくださいね。
解除手続きにかかる期間と注意点
解除申請を行った後、解除の処理が完了するまでには1~2カ月かかるとされています。
申請するタイミングによっては、解除までの期間が大きく前後する場合もあるため注意が必要。
解除が完了しているかは、マイナポータルから「健康保険証利用登録の申し込み状況」で確認できますよ。
マイナ保険証を解除すると、健康保険証の代わりに「資格確認書」が交付されることになっています。
医療機関を受診する際に持参することで、保険診療を受けることが可能となります。
マイナ保険証を解除するメリット・デメリット
これまではマイナ保険証として利用登録すると、解除することができませんでした。
2024年10月28日からマイナ保険証が解除できるようになり、今後の動向が気になりますね。
ここからは、解除するメリット・デメリット、そして解除後の代替手段などを解説していきますよ!
メリット
まずはマイナ保険証を解除することで得られるメリットをみていきましょう!
マイナ保険証を解除するメリット
- 紐づけられた情報共有を避けられる
- 更新手続きなどが不要
- プライバシーの保護
解除することで、個人情報に対する不安を軽減できるでしょう。
マイナ保険証を解除しても資格確認書を使うことで、これまで通り医療機関を受診することができます。
従来の健康保険証と同様に、保険適用された医療サービスを受けることができますよ。
デメリット
つづいて解除するデメリットをみていきましょう。
マイナ保険証を解除するデメリット
- 健康保険証が使用できないため資格確認書が必要
- 医療機関での顔認証機能などが使えなくなる
- データに基づく診療や処方が受けられない
- 高額療養費制度の限度額適用認定証を掲示する必要がある
マイナ保険証を解除した後、資格確認書が届くまでの間に医療機関を受診する場合は注意が必要です。
従来の健康保険証が有効期間内である場合は、継続して使用することができます。
また解除した後に、再度マイナ保険証に登録した場合は、解除していた間の診療歴なども閲覧できますよ。
マイナ保険証の再登録については後で解説しています!
解除後の代替手段とその利用方法
2024年12月2日以降、健康保険証の新規発行は廃止されます。
現行の健康保険証は有効期限内である場合は最長1年間使用可能
(有効期限が2025年12月1日より前の場合は、その有効期限まで)
マイナ保険証を解除した後、代わりに「資格確認書」が交付されます。
資格確認書が交付される方
- マイナンバーカードを持っていない
- マイナ保険証を利用登録していない
資格確認書は医療機関にかかる際に、保険診療を受けるために必要となります。
利用方法は、これまでの健康保険証と同様に医療機関や薬局の窓口で掲示します。
交付までには1~2カ月かかるとされていますので、その間に健康保険証が無効にならないように気をつけましょう。
解除後に再登録もできる
マイナ保険証を解除した後、もう一度再登録の手続きを行うことができます。
再登録の方法
・マイナポータルから利用登録
・住民登録されている市区町村の窓口で利用登録手続き
オンラインで再登録する場合は、必要な情報を入力することで手続きすることができます。
窓口に出向く場合は、必要書類を確認して持参するようにしましょう。
再登録を申請してから1カ月程度で処理が完了するとされています。
再登録の手続き後、登録状況はマイナポータルで確認することができますよ!
マイナ保険証の解除をするのはなぜ?手続き方法や注意点まとめ
マイナ保険証を解除するのはなぜか?
手続き方法や注意点をあわせて解説してきました。
マイナ保険証を利用するメリットもありますが、持っていることへの不安や管理のしにくさなど、課題がありますね。
今後の動向にも注目です!