いくらは腐るとどうなるか、知っていますか?
生のいくらと冷凍のいくらでは保存期間も異なってきます。
うっかり食べるのを忘れてしまって、気づいた時にはいくらが身崩れしている…なんてこともあるかもしれません。
今回はいくらが腐るとどうなるか、その見分け方を詳しく解説していきます!
保存方法についても紹介しますので、チェックしてみてくださいね。
いくらが腐るとどうなる?
いくらは腐ると、見た目や香りに変化があらわれてきます。
腐っている様子はないと感じるような見た目でも、なんだか異様な香りがしたり…。
食べてみたら、味がおかしいということもあるかもしれません。
では、具体的にどのような変化があらわれてくるのか?
詳しく解説していきますよ!
異臭がする
いくらはほとんど無臭ですが、傷んでくると生臭さが増したり、刺激的な異臭を放ちます。
見た目に変わった様子がみられなくても、鼻を突くような香りがしたら注意が必要。
しょうゆ漬けなど味をつけたいくらも、腐ってくると酸っぱい匂いや刺激のある腐敗臭がしてきますよ。
賞味期限が過ぎてしまったり、食べかけのものを保存した時は、異臭がしないかチェックするようにしましょう。
もし新鮮ないくらとは異なる匂いがすると感じた場合は、食べるのを控えた方が安心です。
糸を引く
腐ったいくらは、粘りが出て糸を引いてきます。
新鮮ないくらは膜にハリがあり、一粒一粒がしっかりしています。
鮮度が落ちて菌が繁殖してくると、表面にヌメリが出てくるので、腐敗のサインとしてはわかりやすいでしょう。
また、筋子からいくらを手作りした場合、新鮮な状態でも軽く糸を引くことがあります。
腐敗している糸の引き方とは状況が異なるので、見極めが重要です!
箸で持ち上げたり、指で触れてみた時に糸が引いたら、腐っていないかよく確認しましょう。
変色する
いくらが傷んできた時の見た目の変化としてわかりやすいのは、白く濁ってくることです。
新鮮ないくらは光沢があり、鮮やかなオレンジ色をしています。
腐ったいくらは白く濁ってきますが、腐りはじめは見た目にすぐ変化があらわれない場合もあります。
そのため、見た目の変色だけで腐っているかどうかを判断するのは、難しいかもしれません。
判断に迷う時は、他にも腐っている兆候がないかよく確認するようにしてくださいね。
いくらに明らかな変色がある場合は廃棄するようにしましょう。
酸っぱい味がする
腐ったいくらは酸っぱい味がします。
調味料で漬けてあるいくらは、プチっと弾けて濃厚な甘味が口の中に広がりますよね。
あの旨味が好きだという方も多いと思います。
腐っているいくらからは、その甘さは感じられなくなります。
口に含む前に判断できた方が安心ですが、もし酸っぱい味がしたと思ったら吐き出すようにしましょう。
苦みを感じたり、舌がピリピリと刺激を感じるようなら要注意です。
食べるのは中止して処分するようにしてくださいね。
身崩れを起こしている
傷んできたいくらは、粒の形状がなくなり身崩れを起こします。
新鮮ないくらは膜が丈夫なので、弾力があって破れにくい状態。
鮮度が落ちてくると、いくらの膜が劣化し破けてしまうことで身崩れが起きます。
外からの刺激で破けたのではなく、自然に破けてしまっていたら傷んできているかもしれません。
潰れているいくらが多いと感じたら、腐っているかどうか注意してみるようにしましょう。
心配な場合は無理に食べない方が安心です。
いくらの賞味期限と保存方法
秋に旬の時期を迎える、高級食材のいくら。
年末年始や人の集まる機会に、お取り寄せして食べる方も多いのではないでしょうか。
冷凍とはいえ、賞味期限内なら大丈夫だろうという過信は禁物!
いくらの状態によって賞味期限は異なります。
保存方法とあわせて解説しますので、チェックしてみてくださいね。
生いくら
生いくらは、味付けや加工をしていないもののこと。
冷蔵庫で保存して、2日くらいを目安に食べ切りましょう。
生いくらを保存するときは、次に紹介する方法を参考にしてみてくださいね。
・アルミカップに1食分を取り分けて、蓋のある保存容器に入れる
・清潔なビンや密閉容器に入れる
・ラップに包み、フリーザーバックに入れて保存
保存する時は小分けにすると、いくらが潰れにくくなりますよ!
生いくらを冷凍する場合は、しょうゆ漬けにするなど味付けしてから冷凍すると、劣化を防いで持ちをよくしてくれます。
冷凍した場合は、3週間くらいを目安に食べ切るようにしてくださいね。
いくらのしょうゆ漬け・塩漬け
いくらのしょうゆ漬けの賞味期限は3日、いくらの塩漬けは4日を目安にしましょう。
市販されている物はメーカーによっても異なります。
パッケージに記載された賞味期限を参考にしてくださいね。
使われている調味料や添加物など、塩加減によっても保存期間が変わってきます。
味付けされたいくらの保存方法は、生いくらと同様に食べ切れる量で小分けにして保存するのがおすすめ。
ごはんの上にのせて食べる場合は、お茶碗一杯分のごはんに対して50gくらいを目安に小分けするとちょうど良いでしょう。
50gは約大さじ4杯分なので、計量スプーンですくい取ると簡単ですよ。
冷凍いくらの解凍後
お取り寄せしたものや冷凍したいくらを解凍したら、1~2日くらいで食べ切るようにします。
凍っているいくらは白っぽくなっていますが、解凍後は赤みのある琥珀色になりますよ。
解凍するときは電子レンジの使用は控え、冷蔵庫で自然解凍しましょう。
6時間~半日程度で解凍されるので、食べる前にあらかじめ冷蔵庫に移しておきます。
どうしてもすぐに解凍したい時には、袋などに入れて密閉した状態で水に浸けておくと、早く解凍されます。
流水をかける場合は、勢いによっていくらが潰れてしまったりするので気をつけましょう。
また、解凍したものは長く保存できないので早めに食べるようにしましょう。
腐ったいくらを避けるためのポイント
いくらの状態によって、賞味期限が異なることがわかりました。
家庭で保存する時は、ひと工夫することで長持ちさせることができますね。
では、いくらを腐らせないためには、具体的にどんな事に気を付けたら良いでしょうか。
安全に食べ切るためのポイントを紹介していきます。
保存方法を守る
いくらは保存の仕方で賞味期限が変わってきます。
腐らせてしまうことがないよう、いくらを保存するときのポイントを紹介します。
・常温ではなく冷蔵庫など低い温度で管理
・取り分けたり保存する際は、清潔な箸などを使う
・空気に触れないように密閉して保存
・冷凍するときは金属バットの上にのせるなどして、素早く凍らす
いくらは20~30度の環境で菌が増えやすくなり、腐敗がすすみます。
加熱加工をしていない生ものなので、上手に保存して早めに食べ切るのが安心ですね。
購入後は早めに消費
購入したいくらの賞味期限は数日~2年くらいまでと、かなり幅広く設定されています。
長期的に保存できるとされているいくらは、特殊な冷凍方法と低温管理で品質を維持できるようになっています。
一般的な家庭の冷蔵庫では、扉の開閉も多く温度変化がしやすいもの。
そのため冷凍保存していても劣化することがあるでしょう。
賞味期限を過信しすぎず、購入したものは早めに消費するのが美味しく食べるポイント!
また、一度回答したものは再度冷凍することは控えましょう。
品質が低下するのはもちろん、味や風味も落ちてしまいます。
食べる時は必要な量だけ取り出すことで、安全に美味しく食べられますよ。
いくらのおにぎりは要注意!
おにぎりの具にいくらが使われている時は、早く消費してしまうのが一番安心です。
特に家庭で手作りした場合は長持ちさせるのは難しく、半日くらいで食べ切ったほうが良いでしょう。
作ってから食べるまでの温度環境にもよりますが、特に常温で長持ちさせるのは難しいです。
おにぎりのごはんは大丈夫でも、具のいくらが傷んでいないかよく確認するようにしましょう。
コンビニなどで購入したものは、パッケージの消費期限を目安にして早めに食べ切ります。
また冷蔵庫で保存するのは、ごはんがパサパサと硬くなってしまうのでおすすめできません。
涼しいところで保管するようにし、早めに消費するようにしてくださいね。
いくらが腐るとどうなる?保存期間や見分け方のポイントまとめ
いくらが腐るとどうなるか、見分け方について解説してきました。
加工されているかどうかで保存期間は異なりますが、上手に保存することで美味しく食べることができます。
そのままごはんにかけていくら丼にしたり、おつまみや料理のアクセントにするなど使い方も様々。
早めに消費することを念頭に、安全に食べ切りましょうね!