豆苗を生で食べると危険と言われているのは、本当でしょうか？
スーパーなどで手軽に購入できて、カットしたあとにもう一度栽培できる豆苗。
もし生で食べられたらサラダにしたり、彩りに添えたりすることができますよね。
この記事では、豆苗を生で食べることについての疑問。
また、食べ過ぎによるリスクや、食中毒の危険性などを解説します！
豆苗は生で食べると危険？そのリスクを徹底解説
えんどう豆（グリーンピース）から発芽させ、若菜として収穫できるのが豆苗。
そのままカットして食べられそうですが、なぜ生で食べるのが危険といわれているのでしょうか？
危険といわれる理由について、詳しくみてみましょう！
豆に毒性がある？
豆苗は、発芽前の豆に毒性のある成分レクチンが含まれているのではないかといわれています。
しかし、実際にはほとんど含まれていないため心配しなくても大丈夫です。
豆類にはレクチンが含まれていることがよく知られていますが、特にいんげん豆は生食すると危険なので注意しましょう。
えんどう豆のレクチンは毒性が低く、豆苗にはほとんど含まれていないので生で食べることができますよ。
ただし豆の部分は食用ではないので、食べる時は豆と根の部分を切り落とすようにしましょう！
食中毒の危険性は？
豆苗を食べることによる食中毒の危険性はありません。
ですが、一度カットした豆苗を再利用して栽培する場合は、カビに注意する必要があります！
湿度や温度の影響で、根元の部分はカビが発生しやすくなります。
カビの発生した豆苗を食べることで、食中毒を起こすかもしれません。
もしカビがみられたら、せっかく育てたものでも処分するようにしましょう。
また、毒性のあるレクチンという成分については、加熱することで分解されます。
心配な時は豆苗を加熱して食べると安心ですね。
豆苗を食べ過ぎるリスク
豆苗は食物繊維が豊富に含まれています。
そのため食べ過ぎてしまうことにより、消化に負担がかかる場合があります。
腸内環境をよくする効果のある食物繊維ですが、必要以上に摂取すると便秘を招いてしまうかもしれません。
大量に食べることで、消化不良の影響で腹痛を引き起こす可能性もあるので注意するようにしましょう。
また豆苗はとても栄養豊富な野菜なので、栄養を過剰に摂りすぎてしまうことも考えられます。
1日の摂取目安量や、豆苗の栄養価については後半で解説していますので、あわせてチェックしてみてください！
2回目の豆苗は加熱した方がいい
再生しやすい環境で栽培すれば、１週間程度で2回目の豆苗が収穫できます。
しかし1度カットして再生栽培したものは、衛生面や雑菌の繁殖が心配です。
カビのように目に見えるものではないので、2回目の豆苗は加熱して食べるのが安心。
また、2回目の豆苗は栽培する環境によって、茎が硬くなってしまうこともあります。
品質を保った状態でおいしく食べられるのは2回目までが目安。
もし茎が硬くなっても茹でたり炒め物にしたり、加熱して調理すると食べやすくなりますよ。
生の豆苗を安全に食べる方法やメリット
豆苗は生でも食べられることがわかりました。
どんな野菜でも新鮮なものを選んで、安全に食べたいですよね。
では、豆苗はどんなところを見て買えばよいでしょうか？
1日の摂取目安量や、豆苗に含まれる栄養価についても解説していきます！
新鮮なものを選ぶ
豆苗は鮮度の良いものを買うようにしましょう。
お店に並んでいる豆苗は、袋に入って立てて売られていることが多いですよね。
では、どんな状態が新鮮なのか、豆苗を選ぶポイントを紹介します！
- 豆苗が真っすぐ伸びて成長しているもの
- みずみずしくて、シャキッとしている
- 根の状態がきれいで、ハリがある
先端が伸びすぎていたり曲がっているもの、そして変色しているものは鮮度が落ちているサインです。
豆苗をお店で買うときは、新鮮かどうかを見極めて購入するようにしましょう！
食べ過ぎに注意
豆苗の1日の摂取目安は1パック。
栄養のバランスが良いとされている豆苗は、食べ過ぎずに適切な量を摂るのが、健康にも効果的です。
栄養豊富な豆苗を食べ過ぎることにより、1日に必要な栄養量を超えてしまう可能性があります。
ビタミンA（βカロテン）が豊富な豆苗ですが、長期的に過剰摂取することはあまりないかもしれません。
ですが、妊娠を望む方や妊娠初期の方はビタミンAの摂りすぎには注意が必要です。
食べ過ぎなければ、豆苗はバランスよく栄養を摂ることができる野菜！
妊娠中や授乳中に必要とされている葉酸も豊富なので、適切な量を食事に取り入れてみてください。
生の豆苗に含まれる栄養価と健康への影響
豆苗は栄養豊富でビタミンたっぷり！
特に注目したい栄養と、健康への影響をみていきましょう！
βカロテン（ビタミンA）・・・免疫機能のサポート、皮膚や粘膜の健康を保つ
ビタミンB群・・・神経系の機能を維持、エネルギー代謝のサポート
葉酸・・・赤血球の働きを助ける、貧血予防、胎児の発育に必要
ビタミンC・・・皮膚の健康維持、鉄分の吸収を促進する役割
ビタミンE・・・抗酸化作用、生活習慣病の予防に効果的
ビタミンK・・・骨の健康維持、出血の際に血液を固めるために必要
栄養には熱に弱いものがあり、豆苗にも含まれている葉酸やビタミンCなどは水溶性です。
加熱で失われてしまう水溶性の栄養は、生で食べることで吸収しやすくなりますよ。
豆苗を新鮮に保つ保存方法
とても栄養豊富な豆苗ですが、できるだけ新鮮な状態を保ちたいですよね。
長く美味しく食べられるようにしたいけど、長持ちさせるための良い保存方法はある？
豆苗をどんな状態にして保存するのが正解なの？
豆苗の保存について詳しく解説していきます！
冷蔵保存
豆苗は常温での保存は難しいため、冷蔵庫での保存が必須。
冷蔵庫に入れる時は、豆苗の状態によって保存の仕方を変えるようにします。
まずは豆苗が未開封の状態で冷蔵保存するポイントを紹介します。
・根を下にして、立てて保存
・3日程度で食べ切る
袋の中で成長していくため、新鮮な状態で早めに食べきるのが良いでしょう。
次に紹介するのは豆苗を開封した時や、カットした状態のものを冷蔵保存するポイントです。
・軽く洗って水気を切ったものを保存容器などに入れ、豆苗が浸るくらいに水を注ぐ
・根がついているものは乾燥を防止するために、キッチンペーパーなどで根を包む
・2～3日おきに水を交換しながら、1週間程度で食べ切る
保存の仕方によっても日持ちする期間が変わりますので、参考にしてみてくださいね。
豆苗は冷凍できる？
豆苗は冷凍して保存することができます。
低温で管理するのが望ましい豆苗は、冷蔵庫に入れていても傷みやすいため早く食べ切りたいところ。
長持ちさせたい場合は、冷凍して保存することで1カ月くらい日持ちさせることができます。
冷凍する時は、根を切り落としてカットしましょう。
水洗いしたらしっかり水分を拭き取り、保存袋などに入れて冷凍します。
冷凍した豆苗は、凍ったまま使うことができますよ！
ただし、1度冷凍した豆苗はどうしても食感が悪くなってしまいます。
そのため生で食べずに、スープや炒め物など加熱調理すると食べやすいですよ。
豆苗を生で食べると危険？安全性や食中毒・健康リスクまとめ
豆苗を生で食べることによる危険性や、健康への影響を解説してきました。
豆苗はとてもバランスよく色々な栄養が含まれているので、食べ過ぎに注意すればとても健康的な野菜です。
手軽に購入出来てリーズナブルなところも嬉しいですよね！
ぜひ食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。